奈良市の旧市街地、奈良町の一角に、「女人阿弥陀」として知られる秘仏をまつる「璉珹寺(れんじょうじ)」があります。普段は5月しか拝観できないこちらのお寺で特別拝観を開催します。
璉珹寺は、平城京にあった「紀寺」の歴史を継ぐ古刹。現在は本堂と庫裏が建つのみの静かなお寺ですが、境内には季節の花々が咲くなど穏やかな空気が流れています。
本尊の阿弥陀如来立像(鎌倉時代、奈良県指定文化財)は「女人裸形阿弥陀」の通称で知られます。裸形、つまり裸のお姿で、50年に1度だけ取り換えられる本物のはかまを腰につけています。上東門院(藤原道長の娘・彰子)の願いを受けて女人の姿に作られ、仏教で「成仏できない」とされてきた女性でも極楽往生できることを示しているとされる貴重なお姿を、間近に拝観していただきます。
穏やかな表情の阿弥陀如来立像
お寺を守るのは女性住職の下間景甫(しもつま・けいほ)さん。ご本尊とどこか通じる優しい笑顔で、拝観者の中にも多くのファンがいる名物住職です。また当日は、下間さんの長女の夫で、オランダ出身の僧侶でもある法蘭(ほうらん)・ボクホベンさんも皆さまをお出迎えします。
※下間さんを取り上げた毎日新聞のコラムはこちら。
ご住職の下間景甫さん
特別拝観では本堂で阿弥陀様とゆっくりと向き合っていただき、また風の吹き抜ける庫裏で、ご住職おすすめのお菓子を味わっていただきます。50年間阿弥陀様が着用され、前回(1998年)に取り外された袴もご覧いただけます。初秋の一日、心穏やかな時間をお過ごしください。
お申し込みはこちらから。(2023年9月3日受け付けを終了しました)
5月の特別拝観期間中は一幕。庫裏にはいつも穏やかな笑い声が響いています
《概要》
日程:2023年9月16日(土) 午前の部(10:00~11:30)/午後の部(13:00~14:30)
場所:璉珹寺(奈良市西紀寺町45、近鉄奈良駅から徒歩約25分、市内循環バス「田中町/紀寺町」下車徒歩2分)
参加費:3000円
申し込み締め切り:9月3日(日)
定員:午前の部、午後の部 各20名(応募多数の場合は抽選)
《当日スケジュール予定(午前の部)》
9:30~ 庫裏にて受け付け
10:00~10:20 庫裏にて下間ご住職のお話
10:20~10:50 A班:本堂拝観/B班:お茶とお菓子、袴の拝見
10:50~11:20 B班:本堂拝観/A班:お茶とお菓子、袴の拝見
11:20~11:30 庫裏にてご住職、法蘭さんのご挨拶
※午後の部は12:30受け付け開始で同じ内容になります。14:30終了予定。
《申し込み方法》
・受け付けフォームに必要事項をご記入し、お申し込みください。(2023年9月3日受け付けを終了しました)
※定員は午前・午後各20人。申し込み多数の場合は抽選で参加者を決めさせていただきます。
※当選された方には9月4日頃に事務局より参加費お振り込みについての返信をお送りします。お支払いは郵便振替になります。入金確認後、申し込み確定とさせていただきます。
※キャンセルのご連絡もEメールでお送りください。9月9日以降のキャンセルに伴うご返金はできません。
《注意事項》
・雨天でも開催します。
・熱中症にはご注意ください。
・ご記入いただいたメールアドレスなどの個人情報は、本イベントのご連絡・運営に利用するほか、毎日新聞社および「つなぐ寺」のご案内に利用することがございます。
・イベントの模様は「つなぐ寺」のWebサイト、広報物等で紹介させていただく可能性がございます。
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