7月18日、毎日文化センターとつなぐ寺のイベント「レンズを通して仏と向き合う 写真家・佐々木香輔さん講座&ワークショップ」を開催しました。
講座は毎日文化センターの会場とオンラインの併用でした。
佐々木さんは大学卒業後、仏像写真で知られる「飛鳥園」に就職し、故・小川光三さんに師事しました。その後、奈良国立博物館の写真技師として数々の仏像を撮影し、2020年春に独立。現在はフリーで文化財撮影に限らず活躍されています。
講座では、仏像の撮影ではライティングによって表情がまったく変わってくることを説明くださいました。「レンズを通して向き合うと、自分は何を見ているのだろうという問いが浮かぶ」といい、「人間は、光を見ているのではないか」という原初的な答えに行き着くとのことでした。
また秋に龍谷ミュージアムで「アジアの女神たち」という展覧会が開かれることに絡め、佐々木さんが「女神」という言葉でイメージする話題も紹介。浄瑠璃寺(京都府木津川市)の吉祥天像を撮影した際のエピソードなどもご紹介くださいました。
ワークショップでは、参加者から事前に送られた写真について、師匠の小川さんから教わった三つのポイントを切り口に「自分ならこう撮る」という視点でアドバイス。会場の参加者からも「なるほど」という声が漏れていました。
非常に内容の濃い90分でした。佐々木さん、参加者の皆様、ありがとうございました!
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